公認スポーツ栄養士って知ってる?仕事内容や取得方法を詳しく解説

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公認スポーツ栄養士は、アスリートのパフォーマンス向上を栄養面からサポートする専門家です。
近年、スポーツ界における科学的な栄養指導の重要性がますます高まっており、公認スポーツ栄養士の需要が増加しています。
本記事では、公認スポーツ栄養士について、具体的な仕事内容や、資格取得方法、やりがいなどについてご紹介しています。

公認スポーツ栄養士とは?

公認スポーツ栄養士は、アスリートのパフォーマンスを最大化するために栄養学的アプローチを提供する専門職で、科学的根拠に基づいた食事計画を策定します。
この職種は、競技力の向上、怪我の予防、回復期のサポートなど、多岐にわたる分野でその知識が求められます。

公認スポーツ栄養士としての専門性は、近年日本でも高く評価され始めています。

普及の背景

日本国内での公認スポーツ栄養士の普及は、国際競技の舞台での日本選手の活躍が大きな影響を与えています。
オリンピックや世界選手権など、国際的な大会での成功が、スポーツ栄養の重要性を広く認識させるきっかけとなりました。

これにより、多くのスポーツ組織や教育機関がスポーツ栄養に関するプログラムを強化し、専門の栄養士を配置する動きが加速しています。

現在の認定数とトレンド

2023年5月時点で464名の人の公認スポーツ栄養士が活動しており、その数は年々増加傾向にあります。

公認スポーツ栄養士の資格は、日本スポーツ栄養士会などの団体によって管理され、資格保持者には定期的な研修や最新の研究情報が提供されています。これにより、資格保持者は最新の栄養科学をもとにしたサービスを提供し続けることが可能です。

課題と今後の展望

公認スポーツ栄養士の役割は広く認められているものの、認知度や理解度にはまだ課題が残ります。
特に地方のスポーツチームや学校では、専門栄養士の配置が進んでいない場合が多く地域差があります。

今後はこれらの地域における教育の普及とともに、より多くの公認スポーツ栄養士の育成が求められていきます。

公認スポーツ栄養士の仕事内容

公認スポーツ栄養士の資格を取得することで開かれるキャリアの道は多岐にわたります。
アスリートのパフォーマンス向上だけでなく、日常の健康管理や怪我の予防にも重要な役割を果たします。このセクションでは、公認スポーツ栄養士が活躍できる場所と具体的な職務内容について詳しく探ります。

具体的な仕事内容

公認スポーツ栄養士の具体的な仕事内容には以下のものが含まれます。

■栄養計画の策定と実施:
アスリートの競技日程に合わせた食事計画を策定し、実施します。これには、練習前後の栄養補給や競技中のエネルギー管理などが含まれます。

■教育活動:
アスリート、そのコーチ、サポートスタッフへ栄養に関する教育を行い、栄養の誤解を解消し、科学的な栄養知識を普及させます。

■研究とデータ分析:
最新の栄養科学に基づきデータを収集・分析し、栄養プランの効果を評価します。

活躍の場所

公認スポーツ栄養士は個々のアスリートからチーム単位、さらにスポーツ組織全体に至るまで、幅広い環境で活躍しています。主な活躍の場所には以下のようなものがあります。

■プロスポーツチーム:
プロスポーツチームでは、競技力を最大限に引き出すために専門のスポーツ栄養士が常駐し、食事管理や栄養指導を行います。

■大学のアスリートプログラム:
大学のスポーツプログラムでも、選手たちの栄養管理を専門家が担当。選手たちの栄養状態を最適化し、学業と競技の両方において最高のパフォーマンスをサポートします。

■フィットネスクラブやウェルネスセンター:
 一般消費者に向けて、健康とフィットネスの向上を目指すプログラムを提供する場所でも、栄養指導が重要視されています。

 

取得するメリット・やりがい

公認スポーツ栄養士の資格を取得することには多くのメリットがあります。これらのメリットは、管理栄養士個人の専門性を高め、より広い範囲での影響力を持てるようになります。

より深い専門知識を活かせる

公認スポーツ栄養士について、勉強することで、栄養学に関する深い知識と理解を得ることができます。これにより、最新の科学的研究に基づいた栄養指導を行う能力が身につきます。

また、専門的な知識はアスリートだけでなく、一般消費者の健康促進にも応用できるため、多様な職場での活躍が期待できます。

職業的信用と市場価値の向上

公認スポーツ栄養士の資格は、職業としてのニーズを大きく向上させます。資格を持つことで、スポーツ団体や健康関連の企業から高い評価を受けられる可能性があり、キャリアの選択肢が広がります。具体的には、専門職としての求人が増えるほか、より良い条件での雇用が望めるようになります。

競技パフォーマンスへの直接的な貢献

公認スポーツ栄養士は、アスリートの競技パフォーマンス向上に直接貢献します。適切な食事計画と栄養戦略を提供することで、アスリートの体調管理とパフォーマンスを最適化。競技成績の向上に貢献します。このような成果は、公認スポーツ栄養士としての自己実現・やりがいに直結します。

社会への影響

スポーツ界に留まらず、一般社会でも健康と栄養に関する意識を高めることに貢献します。学校や地域社会の栄養教育プログラムを通じて、健康的な食生活を普及させることが可能です。

さらに、公的な健康促進に関連する政策やプログラムの策定にも携わることがあります。

公認スポーツ栄養士の資格取得方法は?

公認スポーツ栄養士になるためのプロセスは、専門的な教育と認定試験の合格を含む一連のステップを要します。このセクションでは、資格の申請から認定までの流れについて解説します。また、資格の更新方法についても触れ、長期的なキャリア構築を説明します。

申請に必要な資格条件

公認スポーツ栄養士を目指すには、まず特定の基準を満たす必要があります。

・公認スポーツ栄養士養成講習会を受講する年の4月1日時点で満22歳以上であること
・管理栄養士であること
・スポーツ栄養指導の経験があること、またはその予定があること
・JSPO(日本スポーツ協会)および日本栄養士会が認めた者

認定までの流れ

公認スポーツ栄養士の資格を取得するためのプロセスは以下のように進みます。

1. 教育課程の修了:
必要な学術課程を提供する認定校での教育を完了。

2. 実務経験:
特定の時間数の実務経験を積むことが求められることがあります。これは通常、教育課程の一部として、または修了後に専門的な研修として行われます。

3. 認定試験の受験:
栄養学、運動生理学、食品学など、広範囲にわたる専門知識を問う認定試験に合格する必要があります。

4. 申請と審査:
試験合格後、必要な書類を提出し、資格認定を申請します。審査を経て認定。

※受講に必要な書類、認定の更新などについての詳細は日本スポーツ栄養学会のホームページを確認ください。

公認スポーツ栄養士の養成と資格更新の流れ

公認スポーツ栄養士の資格は認定後は4年ごとの更新が必要で、最新の科学知識と実践技術を維持することが求められます。
更新プロセスには通常、継続教育プログラムへの参加が含まれ、以下のステップを踏みます。

1. 継続教育:
認定期間中に一定の継続教育単位を取得する必要があります。これにはオンライン講座、ワークショップ、セミナーなどがあります。

2. 実務経験の証明:
実務での経験を定期的に報告し、専門能力の維持を証明します。

3. 更新申請:
所定の更新期間が来たら、再認定のための申請を行います。これには、継続教育の記録や実務経験の証明書が必要となります。

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