栄養士の仕事内容を徹底解説!3つの役割と具体的な業務内容

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食事・健康サービスの提供に欠かせない栄養士。その需要はますます高まっています。しかし、栄養士の仕事内容は多岐にわたり、具体的にどのような業務を担当しているのか、イメージしにくい人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、栄養士・管理栄養士の仕事内容を3つのカテゴリーに分類し、それぞれの具体的な業務内容を詳しく解説します。
また、勤務先やキャリアパスについても紹介するため、栄養士を目指す学生や転職を考えている栄養士にとって、将来の自分をイメージしやすい内容となっています。

そもそも栄養士ってどんな仕事?

食と健康は密接な関係にあり、近年、健康志向の高まりとともに、食生活の改善や栄養バランスへの関心が高まっています。そんな中で、「食」のプロフェッショナルとして、人々の健康をサポートする役割を担っているのが栄養士です。

「栄養士」と「管理栄養士」の2種類がある

「栄養士」と聞いて、一般的にイメージするのは、国家資格を持つ「栄養士」です。
しかし、栄養士にはもう一つ、「管理栄養士」という国家資格があります。

栄養士と管理栄養士は、どちらも国家資格ですが、主な違いは栄養指導の対象者です。
ここでは簡単に説明します。

栄養指導対象者

栄養士:健康な方
■管理栄養士:健康な方に加え、病気を患っている方や特別に配慮が必要な方など

資格取得方法

栄養士:
大学・専門学校・短大などの栄養士養成校で必須科目50単位以上を2年以上学び、専門課程を習得・卒業する
■管理栄養士:
栄養士資格所持者が以下のいずれかの方法で取得
(1)管理栄養士養成校で4年以上学び、専門課程を履修し、国家試験に合格する
(2)栄養士資格取得後、栄養士として、修業年限2年の学校の場合3年以上、修業年限3年の学校の場合2年以上、修業年限4年の学校の場合1年以上の実務経験を積み、国家試験に合格する

資格発行元

栄養士:各都道府県の知事
■管理栄養士:厚生労働省の大臣

それぞれの資格の詳細については、以下の記事をご覧ください。
参考:栄養士と管理栄養士、あなたは違いを説明できますか?業界のプロが徹底解説!

 

仕事内容は?

管理栄養士・栄養士の主な職務には、栄養指導、食事管理と提供、そして食育推進があります。
以下、これらの業務内容を具体的に解説します。

1.栄養指導・栄養管理

栄養士は、個々の健康状態や生活習慣に応じた食事のアドバイスを実施します。乳幼児から高齢者まで、様々な年代の人々が対象となります。
また、栄養バランスを最適化するための食事計画を立て、病気の予防や健康維持をサポートします。

具体的には、健康状態や生活習慣に基づいて、一人一人のニーズに合わせた食事プランを提案します。カロリー計算、栄養素のバランスを考慮した食材の選定、食事のタイミングについての指導などを行います。

2.食事の管理・提供

病院や学校、介護施設や社員食堂などで、食事の準備と提供を管理します。特定の食物アレルギーに対応した食事や、特定の健康状態に適した食事の提供が含まれます。
また、調理師と協力して、栄養的にバランスの取れた献立を作成し、大量調理の際の時間管理にも携わります。

3.食育の推進

食育活動を通じて、健康的な食生活の重要性を啓発します。これは、学校や地域コミュニティでの教育プログラムを含むことが多く、子どもたちや親への教育に力を入れることが一般的です。
食育では、バランスの取れた食事の選び方や、食べ物の安全性についての知識を伝えることが主な目的です。

専門的な資格やスキルを活かして喜びを提供する

栄養士の仕事内容は毎日のお食事をおいしく、飽きずに食べて頂けるように、献立や作業工程を組み立てる仕事です。
安全・安心であることや健康面に配慮した食事を提供することはもちろん、食材や時間、作業量といった様々な条件を考慮・検討する必要があり、スキルと経験が活かせるやりがいのあるお仕事です。

日本ゼネラルフードでは、栄養士一人ひとりがその専門性を活かしながら、食を通じてお客様に喜びを提供できる環境を整えています。

 

どんな勤務先がある?

栄養士は豊富な専門知識を生かして、多岐にわたる職場で活躍しています。
以下、主要な勤務先とその業務内容について詳しく説明します。

委託給食会社

委託給食会社では栄養士が病院、介護施設、学校、企業などと協力し、食事提供と栄養管理の責任を持ちます。
栄養士は調理スタッフと連携し、献立の作成、食事量の調整、残食の管理を通じて、バランスの良い食事を提供します。

福祉施設

福祉施設では、利用者の個別のニーズに応じた食事を提供します。
例えば、嚥下障害を持つ高齢者には流動食やペースト食を、また食物アレルギーを持つ人には特別な食事を提供することが求められます。
栄養士は、これらの食事が栄養面で完全であることを保証し、季節の行事食や郷土料理を取り入れることで、食の楽しみを提供します。

病院

病院では、食事の準備と提供を主導し、医師の指示に従った献立の作成、食材の調達と調理、食事の盛り付けを担当します。
患者の療養をサポートするため、調理スタッフと協力して効率的な食事サービスを提供します。

学校

学校では、子どもたちの健康を支える給食管理を行います。
彼らは成長に必要な栄養を考慮し、アレルギー対応も含めた安全な食事を提供します。
さらに、食育プログラムを通じて健康的な食習慣を教育する重要な役割を担っています。

社員食堂や寮

企業の社員食堂や寮では、従業員の健康を支えるバランスの取れた食事の提供を管理します。
メニューの計画や食材の発注、調理プロセスを考慮することで、コスト効率と食事の質を両立させます。
また、一部では、多文化的な職場に適応し、多様な食文化に対応したメニューを開発することも求められます。

飲食業界

飲食業界では、健康志向の高まりに伴い栄養士の関与が増えています。
低カロリーや減塩メニューの開発を手がけ、栄養価の高い調理法を提案します。
さらに、メニューに栄養情報を記載し、消費者が健康に配慮した食選びを支援します。

栄養士は、料理の味だけでなく、栄養面でも消費者の健康をサポートする役割を果たしています。

栄養士になるには?

栄養士になるには専門教育と国家資格の取得が必須です。栄養士になるためのプロセスを以下に簡潔に説明します。

栄養士になるためのステップ

■教育資格の取得:
栄養士のキャリアをスタートするためには、高等学校卒業または高卒認定試験合格が必要です。
これにより、栄養士養成施設への入学資格が得られます。

■養成施設での学習:
栄養士を養成する施設には大学、短期大学、専門学校が含まれ、これらは厚生労働大臣から指定されています。
教育カリキュラムは栄養学、食品学、調理学を包含し、大学は4年、短期大学・専門学校は2年の学習期間を要します。

■免許の申請と取得:
養成施設卒業後、必要な書類を準備し、都道府県知事に免許申請を行います。
この免許を取得することで、正式に栄養士として働けるようになります。

■実習の重要性:
栄養士の教育では実習が重要な部分を占めるため、養成施設では通信教育や夜間部は設置されていません。
学生は昼間部に通学し、実地経験を積む必要があります。

※栄養士養成施設に関する最新情報は、日本栄養士会のウェブサイトで確認ください

 

このプロセスを経て栄養士としての資格を取得し、病院、福祉移設、学校、企業の食堂など、多岐にわたるフィールドで活躍することが期待されます。
専門的な知識と実践的なスキルを兼ね備えた栄養士は、人々の健康維持と生活の質の向上に大きく貢献する職業と言えるでしょう。

 

事業領域が多様だから、様々な人と関わりが持てる!

日本ゼネラルフードでは、食に関わる多様な専門性を持った人々と一緒に働く機会があります。

異なるスキルセットを持つ仲間から学び、自身の知識と経験を広げることが、従業員自身の強みとなります。

さらに、様々な知識をもった多くの栄養士が在籍しているため、栄養士としての学びの機会も多く、成長にも繋がります。

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